今回は人気漫画家が描く先生と生徒の可愛らしい恋愛の漫画をご紹介していきます!
清々と

1986年にデビューして以来、少女マンガの世界では大活躍の谷川史子さん。
以後、少年誌にも活躍の場を広げて、尚たくさんの読者の心を掴んでいます。
その中でおすすめしたいのが、先生に対する女子高校生のほのかな恋心を描いた『清々と』です。
こちらは「さやさやと」と読みます。
タイトルは、主人公の名前「田中清(たなかさや)」と、清らかなイメージをかけているのでしょう。
ちょっぴり天然でおっちょこちょいの清ちゃんが憧れの鈴蘭女学院に入学したところから物語は始まります。
可愛らしいセーラー服に身を包んだ清ちゃんは、名門女子高で内部生の友人を作り、慣れない「ごきげんよう」という挨拶をし、生き生きと高校生活を謳歌していくのです。
親友の女の子の自分に対する想いに戸惑ったり、予習をサボって英語の先生を怒らせたりと心温まるエピソードもたくさん描かれていますが、このマンガのストーリーの芯は、清ちゃんが園芸部の顧問の本八幡先生に向ける恋愛感情にあります。
少女マンガには先生と生徒のラブストーリーはたくさんありますよね。
でも、先生がイケメンでちょっと俺様キャラというパターンが多い気がします。
しかし、本八幡先生はちっともイケメンではありません。
生徒の誰も見向きもしません。
電車オタクで冴えない先生なのです。
清ちゃんは、自分の感情が恋だとは気づかないまま、先生との距離を縮めていきます。
園芸部の部員は清ちゃん一人なので、先生にとっても清ちゃんは特別な生徒なのです。
この『清々と』は全4巻なのですが、物語が大きく動くのが3巻くらいからです。
清ちゃんが自分の気持ちにはっきりと気がついた頃から、グーンと盛り上がっていきます。
それまでは「キャー、わかるわかるー」と自分が高校生だった頃を思い出しながら共感するということが多かったのですが、急にシリアス路線に入っていくのです。
そういう構成も魅力的です。
先生に対する言葉使いも美しく、性的な描写もありません。
「正しい女子高生」として清ちゃんが存在しています。
振り返ってみれば、自分も決してイケイケの女子高生ではなかったので、より清ちゃんを身近に感じて感情移入してしまったのかもしれません><
最終巻の帯には「好きという気持ちが相手の胸で望む形で実るとは限らない」とあります。
何とも切ないフレーズ。
沁みます。
これは失恋を予感させますが、一筋縄ではいかないのが谷川史子さんです。
二人の恋には意外な結末が用意されているのです。
涙なくしては読めない先生への想いを、ぜひ清ちゃんと共有してみてください。
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