名探偵コナンは作品の数も多いですし、見どころが沢山ありますよね。
黒の組織の謎や、登場人物たちの人間模様にスポットが当てられている回も面白いですが、コナンといえばやはり本格ミステリーがおすすめです。
今回は私がお気に入りの名探偵コナンの神回をお伝えしていきます!
ピアノソナタ『月光』殺人事件
初期の作品でいえば「ピアノソナタ『月光』殺人事件」ですね。
毛利探偵事務所に依頼が届き、コナンと蘭、小五郎の3人が月影島を訪れたことから始まるミステリーです。
島に到着してみると、依頼人の麻生圭二は1年前に死亡していたことや、ピアニストだった彼が「月光」を弾きながら死んでいったという事実などを知ることになります。
コナンたちは、本当の依頼主を探すために動き始めます。
謎解きに重点が置かれた本格推理もので、事件の真犯人も驚きの結末です。
コナンはシリーズを通して、犯人が自殺しない、というよりコナンが犯人を死なせないイメージが強いですが、この作品は唯一悲しい結末を迎えてしまいます。
そういう意味でも、忘れられない1作です。
江戸川コナン誘拐事件
「江戸川コナン誘拐事件」も、結末にビックリした名作の1つです。
ある時、コナンの母親だと名乗る江戸川文代という女性がコナンを迎えにきます。
「江戸川コナン」は、小さくなった工藤新一がとっさに思いついた架空の名前なので、そんなコナンに母親が存在するはずはありません。
けれど何も知らない小五郎たちには言い出せず、そのまま文代に連れていかれ監禁されてしまいます。
文代はさらに、コナンが工藤新一だということも知っている様子なので、この人は一体何者なんだろう、という謎に最後まで引っ張られて観てしまうサスペンスタッチのストーリーです。
意外な結末こそがミステリーの醍醐味、という意味では、コナンシリーズの中でもかなりおすすめできる作品です。
集められた名探偵!工藤新一vs怪盗キッド
前編・後編の2本立てで面白かったのが「集められた名探偵!工藤新一vs怪盗キッド」でした。
怪盗キッドを始めとした、「まじっく快斗」のキャラクターが登場するところも楽しいです。
前半部分はまじっく快斗のストーリーがメインになって展開していきます。
そして特に印象的なのは後半部分です。
「神が見捨てし仔の幻影」と名乗る人物から招待を受けて、山奥の古びた洋館を訪れたコナンと蘭、小五郎の3人が、館で起きる事件に巻き込まれていきます。
招待客が1人ずつ殺されていく展開は、まさしく本格古典ミステリーです。
伏線もしっかりしていて、真相を知った後でなるほどとうなずける、完成度の高い作品です。